ボトックス表記と医療広告規制
リスティング広告に影響するか?
クリニックのウェブサイトで、料金表や治療法を記載する際、使用する言葉や表現が広告配信に影響する可能性があることをご存知でしょうか?特に医療広告規制が厳しい美容医療において、表現次第で広告が停止されたり、検索順位に影響が出ることがあります。今回は、実際にクリニックの先生から寄せられた質問を元に、ボトックスに関する表記とリスティング広告への影響について解説します。
事例の背景
ある皮膚科の先生から、次のような質問をいただきました。
ボトックスの表記がリスティング広告に影響し、広告が停止されたり、検索順位が下がる可能性はありますか?
先生のクリニックでは、以前「ボトックス」という言葉をリスティング広告に使用した際、広告配信が停止される経験をされたとのことです。このため、料金表の「ボトックス」という表記が現在の広告やSEOに影響を与えるか心配されていました。
Google広告ポリシーとボトックス
Google広告のポリシーでは、「ボトックス」という表現は監視対象のワードとなっており、広告に使用することは制限されています。そのため、ボトックスを広告に直接使用した場合、広告が停止される可能性があります。
多くのクリニックが、「ボツリヌストキシン注射」という表現を使用しています。実際に「ボトックス」というキーワードで検索した場合でも、表示される広告は「ボツリヌストキシン注射」と記載されていることが確認されています。Google広告では、AIが「ボトックス」と「ボツリヌストキシン」を類義語として認識し、広告表示がされていると考えられます。
広告停止の可能性と自然検索への影響
「ボトックス」という表現が料金表やその他のページに記載されていても、Google広告と直接リンクされていないページに記載されている場合、すぐに広告が停止されるという事例は確認されていません。しかし、Googleの広告ポリシーは定期的に更新され、影響が出る可能性は否定できません。
一方、自然検索(SEO)に関しては、広告のポリシーとは異なるため、「ボトックス」という記述が直接検索順位に影響を与えることはありません。Googleの検索結果は広告販売と無関係であり、サイトの記述が順位を下げる原因になることは基本的にないとされています
医療広告規制の観点
医療広告規制の観点からも、「ボツリヌストキシン注射」と表記することが望ましいです。ボトックスという名称は商標であり、規制の対象となる可能性が高いため、表現を適切に変更することが重要です。
まとめ
今回の事例では、Google広告のポリシーや医療広告規制の観点から、料金表に「ボツリヌストキシン注射」という表記を使用することが推奨されました。クリニックのウェブサイト運営において、広告配信やSEOへの影響を最小限に抑えるためには、適切な表現を選ぶことが重要です。
医療広告に関しては、規制が厳しく、最新のルールを理解することが求められます。ウェブサイトの内容を常にチェックし、リスティング広告や検索順位への影響を避けるためにも、医療広告ガイドラインに従った対応を心がけましょう。