クリニックの院長先生、日々の診療でお忙しい中、WEB集患についてどこまで把握できていますか?
「WEBサイトからの集患は大事だとわかっているけど、データ分析は専門的でよくわからない」
「時間がない中で、どこから手をつけていいか…」
そうお感じの先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな院長先生のために、GA4(Google Analytics 4)とサーチコンソール(Google Search Console)のデータを「月1回」確認するだけで、クリニックのWEB集患を劇的に改善し、さらに経営判断に活かす具体的な方法をお伝えします。
なぜ「月1回」のデータ分析が重要なのか?
「毎日チェックした方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、クリニックのWEB集患において、日々の細かな変動を追いかけるよりも、月単位の大きなトレンドを把握することがはるかに重要です。
- トレンドの把握: 月単位でデータを比較することで、季節変動やプロモーション効果など、長期的なトレンドを正確に捉えられます。
- 効率的な時間活用: 毎日データとにらめっこする時間を削減し、診療やその他の経営業務に集中できます。
- 改善策の評価: 実施したSEO対策やコンテンツ更新の効果を、月単位で評価することで、次の施策へと繋げやすくなります。
GA4とサーチコンソール、それぞれ何を見るべきか?
月1回のチェックで見るべきポイントは、以下の3つに絞りましょう。
1. GA4で「患者さんの行動」を把握する
GA4は、あなたのWEBサイトを訪れた患者さんが「どんな行動をしているか」を教えてくれるツールです。
- 新規ユーザー数とセッション数:
- 見るべきポイント: 月ごとの新規ユーザー数とセッション数の推移。
- 経営判断への活かし方: 新規患者獲得の状況や、WEBサイト全体のアクセス状況を把握できます。もし減少傾向であれば、集患施策の見直しを検討しましょう。
- エンゲージメント率と平均エンゲージメント時間:
- 見るべきポイント: WEBサイトに訪れたユーザーが、どれくらいの時間滞在し、どれくらいクリニックの情報に興味を持っているか。
- 経営判断への活かし方: エンゲージメントが高いほど、患者さんがあなたのクリニックに興味を持っている証拠です。低い場合は、WEBサイトの内容や構成を見直す必要があります。特に、動画コンテンツの視聴状況なども確認し、患者さんの理解度向上に役立っているか評価しましょう。
- コンバージョン数(予約・問い合わせ):
- 見るべきポイント: WEBサイトからの予約や問い合わせがどれくらい発生しているか。
- 経営判断への活かし方: 最も重要な指標の一つです。WEBサイトがどれだけ集患に貢献しているかを数値で確認できます。コンバージョン率が低い場合は、予約導線の見直しや、WEBサイトからの情報発信内容を再検討しましょう。
2. サーチコンソールで「検索からの集患状況」を把握する
サーチコンソールは、Google検索であなたのクリニックがどのように表示され、どれくらいクリックされているかを確認できるツールです。
- 検索パフォーマンス(合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均掲載順位):
- 見るべきポイント: クリニック名や診療内容に関連するキーワードで、どれくらい検索結果に表示され、クリックされているか。
- 経営判断への活かし方:
- 表示回数が多いのにクリック数が少ない: 検索結果に表示されるタイトルや説明文(メタディスクリプション)が患者さんの興味を引いていない可能性があります。魅力的な文章に修正しましょう。
- 特定のキーワードでの掲載順位が低い: そのキーワードでのSEO対策が不足している可能性があります。ブログ記事のテーマにしたり、関連するWEBサイトコンテンツを充実させたりするなど、改善策を検討しましょう。
- カバレッジ(インデックス登録状況):
- 見るべきポイント: あなたのWEBサイトのページが、Googleにきちんと認識・登録されているか。
- 経営判断への活かし方: エラーがある場合、WEBサイトの一部が検索結果に表示されない可能性があります。専門業者に相談するなどして早急に対応しましょう。
月1回見るだけでOK!具体的な運用ステップ
- 毎月決まった日(例:毎月第一月曜日)に時間を確保する:
- GA4とサーチコンソールを開き、上記の指標を確認する:
- 前月との比較、または前年同月との比較でトレンドを把握しましょう。
- 発見した課題と改善策をメモする:
- 例:「〇〇のキーワードからの流入が減少傾向。来月のブログで〇〇について深掘りした記事を公開しよう」
- 例:「WEBサイトの予約ボタンのクリック率が低い。ボタンの色や位置を変更できないか検討しよう」
- 必要に応じて、WEBマーケティング担当者や制作会社と情報共有し、改善策を実行する:
- 先生自身で全てを行う必要はありません。データに基づいた指示を出すことで、スムーズな連携が可能です。
GA4とサーチコンソールを「月1回」チェックする習慣を身につけるだけで、クリニックのWEB集患は大きく変わります。これらのデータを経営判断に活かすことで、より効果的なWEBマーケティングを展開し、安定した集患に繋げることができるでしょう。
ABOUT ME

STUDIO RAGA VISIONでは、Google AnalyticsによるWEBサイトのアクセス状況の解析とアクセス数を増やす施策のご提案、ブログの活用、リスティング広告、またMEO(Google Map)対策を行っております。
集患・増患でお困りのクリニック様は、まずはお気軽にご相談ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。